「修正3回まで」って少ない?依頼側もデザイナーも知っていて欲しいこと

「Webデザインを依頼したいけど、修正って何回までできるの?」
「修正3回までって書いてあるけど、3回じゃ少なくない?」
「修正回数なしなら、何回でも好きなだけ直してもらえるの?」
デザインを依頼する側にとっても、制作する側にとっても、意外と曖昧なのが「修正」のルールです。
実際には、修正回数の「数字」だけを見ても、それが多いのか少ないのかは判断できません。
今回は、デザインの修正について、依頼する側・制作する側の両方が知っておきたいことをまとめてみます。
「修正3回まで」って、3か所までしか直せないの?
まず、ここは誤解されやすいポイントです。
「修正3回」と書いてあっても、「3か所まで」という意味ではありません。
たとえば、
- キャッチコピーを変更
- 写真を差し替え
- ボタンの色を変更
- 文章を一部修正
この4つをまとめて「1回目の修正」として扱う場合があります。
つまり、「1回=1か所」というより、1回の修正依頼をひとまとまりとして考えるケースが多いのです。
ただし、修正の数え方はデザイナーによって異なります。
「1回の修正とはどこまでを指すのか」は、依頼前に確認しておくと安心です。
「修正回数なし」なら、何回でもOK?
では逆に、「修正回数なし」と書かれていたらどうでしょう。
「何回でも無料で修正してもらえるんだ、親切だな」
と思うかもしれません。
でも、実はそうとは限りません。
たとえば、
「やっぱりターゲットを30代女性から20代女性に変えたい」
「最初はナチュラルな雰囲気でお願いしたけど、やっぱり高級感のあるデザインにしたい」
「レイアウトを全部一から作り直したい」
このような変更は、単純な「微修正」ではなく、デザインの方向性が大幅に変わる変更です。
修正回数に制限がなくても、大幅な方向転換や制作範囲を超える変更は、作業量が大幅に増えるため、追加費用や再見積もりになることがあります。
つまり、
「修正回数なし」=「どんな変更でも無制限にOK」ではない
ということです。
だったら「無制限と書くな」と言われてしまうこともあるので、
デザイナー側はわかりやすく最初に伝えておかなくてはいけません。
「きっとわかるだろう」ではトラブルにつながることがあるので注意が必要です。
「修正3回」でも、実は十分なことがある
「でも3回って少なくない?」
と思う方もいるかもしれません。
でも、たとえばこんな流れならどうでしょう。
修正
1回目
大きな部分を整える
まずは全体を確認。
「ここを変えたい」「この部分をもう少し目立たせたい」など、気になるところを一気にまとめて修正します。
(1回目の修正が一番多くなると思います)
修正
2回目
細かい部分をブラッシュアップ
1回目の修正後にもう一度全体を確認。
文字の大きさや配置、バランスなど、細かな部分を調整します。
(修正して見てやっぱり前のがよかったかもという部分も出てくると思います)
修正
3回目
最終チェック
1誤字・脱字、色、余白、配置などをチェック。
公開・納品できる状態まで仕上げます。
このように全体 → 細部 → 最終確認の3段階で確認することで、デザインをしっかり仕上げていきます。
この工程をバラバラと進めてしまうと、その分時間がかかりますし、依頼側も修正回数分、確認をしなくてはなりません。
そのため納期が遅れ流可能性が高まります。
デザイナーも常に対応できるわけではないので、まとめて依頼するのがお互いにとって効率が良いのです。
だからこそ、
修正回数が多い=親切
修正回数が少ない=不親切
とは一概に言えないということです。
大切なのは、回数よりも「修正の進め方」です。
では、どう修正を依頼したらいい?
ここからが、依頼する側にとって一番役立つ部分です。
おすすめしたいのは、修正点をできるだけまとめて伝えること。
たとえば、
「ここを直してください。」
「あと、こっちもお願いします。」
「あ、やっぱり写真も変えたいです。」
と五月雨式に少しずつ追加していくより、
<修正希望>
1.キャッチコピーを「○○○○」に変更
2.ここの画像を〇〇の画像に差し替え
3.ボタンの色が目立たないのでもう少し明るく
4.ここの文章を〜〜に変更
5.etc…
というように、
まとめて伝えるほうがスムーズです。伝えづらかったら動画に撮って依頼するのもおすすめです。
上記のやり方もいいですが、修正が多くなる場合は、修正に特化したサイトもあるのでそちらを使用するのがオススメです。
私はデザイナーですが、AUN(あうん)やmitekakuというソフトで修正依頼が来る時はいつもわかりやすくて助かります。
どちらも無料で視覚的に画像に指示を入れられるので、認識の違いが起こりにくいのでオススメです。


「そうじゃないんだよな〜」ってならないために
もう一つ大切なのが、修正の理由や、目指したい印象を伝えることです。
たとえば、

もっとかわいくしてください!
だけだと、何をどう変えればよいのかデザイナーも迷ってしまいます。
一方、

30代女性向けなので、もう少し柔らかく親しみやすい印象にしたいです
と伝えてもらえれば

フォントを変えて柔らかくして、優しいトーンにしてみようかな
とデザイナー側で考えることができます。
深く考えすぎてクライアントがデザインの答えを用意する必要はありません。
「こう感じてほしい」
「ここが気になる」
「もっと○○な印象にしたい」
というところまで伝えてもらえれば、デザイナーが具体的な形に落とし込めます。
修正は「正解を指示する場」ではなく「一緒に完成に近づけるための工程」
修正というと、
「ここを直してください」
とデザイナーに指示するもの、というイメージがあるかもしれません。
でも、本来はそれだけではありません。
デザイナーが提案したデザインを見て、
「ここはいい」
「ここは少し違う」
「もう少しこうしたい」
という意見をすり合わせながら、より良い形に近づけていく工程です。
だからこそ、修正回数の数字だけを見るのではなく、
「どこまでが修正なのか」
「どう伝えるのか」
「どんな完成形を目指すのか」
を最初に共有しておくことが大切だと思います。
たとえ修正が3回と決まっていても、軽微な修正(テキストなど、デザインに影響が少ないもの)でしたら対応する事は多々あります。
そこは追加費用をいただくということは私はしていません。
デザインを依頼する側も、制作する側も、気持ちよくやりとりをしながら、納得できるデザインにたどり着ける。
そんな進め方ができれば、一番理想的ですよね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

